旬を逃したイチゴの想いのごとく

銀座愁流

84 

優しい嘘

"そのメールが届くようになったのは私が10歳の誕生日を迎えた時からだった。毎年、学生支給メール宛に届く誕生メッセージ。

「おめでとう。もう四年生ですね。おともだちは100人できましたか。」
「誕生日おめでとう。11才というのは才と書ける最後の年だと思います。どうか良い年を」
「もう12歳かぁ。おめでとう。今年は少し暑かったですね。最後の小学校生活をどうか楽しんで。」

返信しても決して返事のないメール。時々遅れたり、そそっかしい人らしく誕生日前に届くこともあるそのメールは誰にも言えない秘密だった。死んだと聞かされた父からだと思ったからだ。"......

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レックス

22  12 

ワンダと巨像

"巨像の見せ方がまた上手いんす。
あ、デケェ・・・。
初めて巨像と対した時にシンプルにそう思ったし、
これ、どうすんの?
という絶望感も味わいましたよ、マジで。
そして巨像を倒すと
「やった!」
という達成感とともに、ゆっくりと崩れ落ちる巨像の姿に何故か切なさがこみ上げるという、それも不思議な感覚だった。"......

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susan

35 

田中さんの尊さ

"買い物といえば近所のスーパー一択だった子どもの頃、ふとあるレジのおばちゃんの存在に気が付いた。彼女は普通のおばちゃんなのだが、普通のおばちゃんらしく「安定していつも朗らか」であった。特に親しくもないけれど、名札で名前を覚えた。田中さんである。特徴のない普通の対応なのだけど、菩薩が一般人に紛れているとすればこんな感じだろうと思わせるところがあった。"......

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紙飛行機雲

29 

消えかけた月の最上の温もり

"ねえ、なんでそんな、にこにこ笑ってんの?

と訊いたら、

きみがにこにこ笑ってるから。

と、即答された"......

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梟小僧

36 

こんな高校があってもいいじゃないか。少子化なんだもの。

"私はこの問題、実にシンプルだと思うんです。

「高校生にもなったら、髪型や染髪やメイクは解禁しよう」

これでいいんじゃないですかね?"......

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酒井

45 

夫婦と蓋のはなし

"わたしは、"蓋"を必ず夫に開けてもらう。

ペットボトルのキャップや
ジャムのビン
ワインのコルクも
夫に開けてもらうよう頼む。

蓋を開ける時の指の動きもすきだし、
開けたあとの満足げな顔もすきだし、
無条件で依頼を受け入れてくれるところもすき。

小さい頃は両親がいなかったから
すべて自分で、色んな蓋も開けてきた けど
結婚してからは もう自分で開けることはやめた。"......

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るみこ

21 

"今日、朝起きたら、大大大好きな友人からのメッセージが届いていて、あまりに嬉しくてスクショをしました笑。
通勤途中に、心がじわじわ温かくなって、泣いてしまいました。

凄く嬉しいことをいってくれていて、ああそんな風に思ってくれていたのかと、思ってもみなかったので、本当に嬉しかったです。"......

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yoshi

16 

読書

"本を買うときは、とてもデリケートになる。店頭や広告で、「あ、これ面白そう!」と思っても、即購入となることは滅多にない。少なくとも1回目は本を手にとってぱらぱらとページをめくり、装丁や帯のコメントなんかを見て、「ふーん」と思って、これで終わり。「だから、本を買わずに書店に行くことの方が多いかも」というと友達に驚かれた。けれど同じ本に対して、それを時には何度も繰り返す。そしてやっと買う。読むときも、普通は2回以上は読む。"......

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倉雲響介

17 

ストロベリー・メモリー

" 僕は今まで、あんまり恋愛経験もなく、通勤途中で見るカップルや家族連れをみるとホッコリすると共に「なぜあれが出来ないのだろう」と暗い気持ちにもなります。
 しかしそれは旬を逃したイチゴと同じ。求めた所で手に入らない季節外れの物しかありません。
 人によっては力づくでグイッと手に入れる人も居るでしょう。でも僕は、そうは出来ません。そうしているうちに、今目の前にあるハズの旬を逃してしまう気がするから。

 終わってしまったイチゴを羨むよりは。
 今手に入るリンゴを楽しむ方法を探す。
 僕は歳を取るという事はそういう事なのではないだろうか、と思います。"......

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ポチ

12 

リニューアルオープン

"私は一人、冷めたコーヒーを飲んでしまうと、不意に仕事のことやら私生活のことやらが頭の中を駆けめぐって
「誰か私の存在を認めて」
と無意識に口走ってしまって、涙が一筋流れた。"......

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【編集後記】

いよいよ寒くなってきましたね。できるだけ半袖でいたい派閥ですが、そろそろ衣食住全てに冬物が必要なのかもしれません。

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